KANRI / 2018 / 問19公式正解表どおり

建築・設備法令基準日 2018年4月1日

平成30年度(2018年)管理業務主任者試験 問19

鉄筋コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 1中性化とは、硬化したコンクリートが空気中の炭酸ガス(CO2)の作用によって次第にアルカリ性を失って中性に近づく現象をいう。
  2. 2中性化の進行を遅らせるためには、モルタル塗り等の仕上げが有効である。
  3. 3アルカリ骨材反応とは、アルカリ反応性骨材と鉄筋が長期にわたって反応し、その鉄筋が発錆し膨張することにより、コンクリートにひび割れを生じたり崩壊したりする現象をいう。
  4. 4アルカリ骨材反応を抑制するためには、「コンクリート中のアルカリ総量の抑制」、「抑制効果のある混合セメントの使用」、「安全と認められる骨材の使用」の抑制対策のうち、いずれか一つについて確認をとらなければならない。

正解 肢3

出典:平成30年度 管理業務主任者試験 問19。本サイトは非公式の学習サイトです。

解説AI解説

本問の論点

鉄筋コンクリートの劣化に関する記述のうち、最も不適切なものを選ぶ問題である。中性化の定義と抑制方法、アルカリ骨材反応の機序と抑制対策が問われ、劣化の原因と反応する物質の組合せを正確に理解しているかが鍵となる。

正解の根拠

アルカリ骨材反応とは、セメント等に含まれるアルカリ分と骨材中の反応性のあるシリカ分等が長期にわたって反応し、生成物が吸水して膨張することによりコンクリート自体にひび割れを生じさせる現象である。反応の当事者は鉄筋ではなく骨材とアルカリ分であり、鉄筋が発錆して膨張するという説明は中性化や塩害による鉄筋腐食の機序と取り違えたものである。よって、正解は肢3。

各肢の検討

肢1: 適切。中性化は、硬化したコンクリートが空気中の炭酸ガスの作用によりアルカリ性を失って中性に近づく現象である。

肢2: 適切。モルタル塗り等の仕上げは炭酸ガスの侵入を妨げ、中性化の進行を遅らせる。

肢3: 不適切。アルカリ骨材反応はアルカリ分と反応性骨材との反応であり、鉄筋が相手方となるわけではない。

肢4: 適切。抑制対策は、アルカリ総量の抑制、抑制効果のある混合セメントの使用、安全と認められる骨材の使用のいずれか一つを確認すればよい。

一言まとめ

「中性化と塩害は鉄筋が錆びる、アルカリ骨材反応は骨材が膨らむ」と主語で分けて覚える。

一問一答各肢の正誤

  1. 肢1中性化とは、硬化したコンクリートが空気中の炭酸ガス(CO2)の作用によって次第にアルカリ性を失って中性に近づく現象をいう。

    適切。中性化は、硬化したコンクリートが空気中の炭酸ガスの作用によりアルカリ性を失って中性に近づく現象である。

  2. 肢2中性化の進行を遅らせるためには、モルタル塗り等の仕上げが有効である。

    適切。モルタル塗り等の仕上げは炭酸ガスの侵入を妨げ、中性化の進行を遅らせる。

  3. ×肢3アルカリ骨材反応とは、アルカリ反応性骨材と鉄筋が長期にわたって反応し、その鉄筋が発錆し膨張することにより、コンクリートにひび割れを生じたり崩壊したりする現象をいう。

    不適切。アルカリ骨材反応はアルカリ分と反応性骨材との反応であり、鉄筋が相手方となるわけではない。

  4. 肢4アルカリ骨材反応を抑制するためには、「コンクリート中のアルカリ総量の抑制」、「抑制効果のある混合セメントの使用」、「安全と認められる骨材の使用」の抑制対策のうち、いずれか一つについて確認をとらなければならない。

    適切。抑制対策は、アルカリ総量の抑制、抑制効果のある混合セメントの使用、安全と認められる骨材の使用のいずれか一つを確認すればよい。

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