建築・設備法令基準日 2022年4月1日
令和4年度(2022年)管理業務主任者試験 問20
コンクリートのひび割れの補修に関する次の記述のうち、「コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針2013」(公益社団法人 日本コンクリート工学会)によれば、最も不適切なものはどれか。
- 1外気温の変動による挙動が小さいひび割れ幅0.1mmの補修に、ポリマーセメントペーストによるひび割れ被覆工法を適用した。
- 2外気温の変動による挙動が小さいひび割れ幅0.5mmの補修に、アクリル樹脂系注入材による注入工法を適用した。
- 3外気温の変動による挙動が大きいひび割れ幅0.5mmの補修に、ポリマーセメントペーストによる注入工法を適用した。
- 4外気温の変動による挙動が大きいひび割れ幅1.0mmの補修に、可撓性エポキシ樹脂による充填工法を適用した。
正解 肢3
出典:令和4年度 管理業務主任者試験 問20。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説AI解説
本問の論点
コンクリートのひび割れ補修について、ひび割れの挙動(外気温の変動による動きの大小)とひび割れ幅に応じて、補修工法と補修材料を正しく選べるかを問う問題である。特に、動きのあるひび割れに硬い材料を用いてよいかが焦点となる。
正解の根拠
挙動が大きいひび割れは、補修後も開閉を繰り返すため、補修材料にはその動きに追従できる柔軟性が必要である。ポリマーセメント系の材料は硬化後の変形追従性が小さく、挙動の小さいひび割れ向けの材料である。挙動の大きいひび割れにポリマーセメントペーストで注入すると、再びひび割れが生じるおそれがあり不適切である。よって、正解は肢3。
各肢の検討
肢1:挙動が小さく幅の細いひび割れには、表面を塗膜で覆うひび割れ被覆工法が適し、ポリマーセメントペーストの使用も適切である。
肢2:挙動が小さく幅0.5mmのひび割れには注入工法が適し、アクリル樹脂系注入材の使用も適切である。
肢3:挙動が大きいひび割れに変形追従性の小さいポリマーセメントペーストを注入しており、最も不適切である。
肢4:挙動が大きく幅1.0mmのひび割れに、動きに追従できる可撓性エポキシ樹脂で充填工法を行うのは適切である。
一言まとめ
「挙動大には柔らかい材料(可撓性・軟質形)」「ポリマーセメント系は挙動小向け」と覚えれば、材料の組合せから誤りを見抜ける。
一問一答各肢の正誤
○肢1外気温の変動による挙動が小さいひび割れ幅0.1mmの補修に、ポリマーセメントペーストによるひび割れ被覆工法を適用した。
挙動が小さく幅の細いひび割れには、表面を塗膜で覆うひび割れ被覆工法が適し、ポリマーセメントペーストの使用も適切である。
○肢2外気温の変動による挙動が小さいひび割れ幅0.5mmの補修に、アクリル樹脂系注入材による注入工法を適用した。
挙動が小さく幅0.5mmのひび割れには注入工法が適し、アクリル樹脂系注入材の使用も適切である。
×肢3外気温の変動による挙動が大きいひび割れ幅0.5mmの補修に、ポリマーセメントペーストによる注入工法を適用した。
挙動が大きいひび割れに変形追従性の小さいポリマーセメントペーストを注入しており、最も不適切である。
○肢4外気温の変動による挙動が大きいひび割れ幅1.0mmの補修に、可撓性エポキシ樹脂による充填工法を適用した。
挙動が大きく幅1.0mmのひび割れに、動きに追従できる可撓性エポキシ樹脂で充填工法を行うのは適切である。
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